エピソード > アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ > メディアの女王

下僕たちが待ってる…? 違うわ。待たせてあげてるのよ。焦らされるのは快感でしょ。ホラ、さっさと私をステージに上がる気分にさせなさい。せいぜい出涸らしの脳汁を絞り出すことね

無様ね。地べたから見上げた景色はどう?

量より質よ、当然でしょう。豚たちに伝えておきなさい

安物よりも処分が楽な分、花の方がマシよ

豚の蚊取り線香…? 何を考えてるのかしら

安い座り心地…[Producer]に座った方がよさそうね

足のマッサージでもしてもらおうかしら…フン、冗談よ

素敵なクッションですね…?この私が安物を買うと思ってるの?

いいヒールでしょう。味わいたいなら食いこませてあげるわ

そんなに近くで見たいなら、顔を踏みつけてあげましょうか

アァン? 誰が、いつ、時間を確認しろと言った?

目を逸らしていいと許可した覚えはないわよ

物欲しそうな目ね、[Producer]。踏んで欲しい?

安いソファには座らないわよ。質がいいのを用意しなさい

ファンレターひとつで大喜び…素直な子はいいわね。単純で

菓子はここに置いておくわ。喜んで食べる人間がいるでしょう

この事務所に虫は出るの? 蚊取り線香ならあるわよ

[Producer]、足が疲れたわ。椅子になりなさい

クックック…他の連中が驚いてるわよ? 私に平伏する貴方の姿に!

貢物…? ああ、適当に処分しなさい

ハイヒールが汚れてる? よく気付いたわね。早く舐めなさい

あら…視線が高いわね。目障りよ。跪きなさい

話がある…? 私の貴重な時間を使うくらいに重要な内容なのかしら

ネックレスの金具を留めなさい。少しでも肌に触れたらお仕置きよ

躾は順調のようね。その目…いやしい豚の目よ。エックセレント!

……フッ。何を休んでるの、[Producer]。

これで終わりじゃないでしょう?

休まず、その手を動かし続けなさい!

そうよ……いい顔ね、[Producer]。

この私を昂ぶらせるのは、山のような貢物じゃない。

愚かで哀れな下僕が流す懇願の涙……。

今頃、会場に詰めかけた下僕たちも同じ顔をしているのかしら。

お預けを食った駄犬のように、私の施しを今か今かと待ちわびて。

クックック……悪くないわね。ゾクゾクしてきたわ!

[Producer]、ステージの準備。

興が乗ったわ。いやしい豚どもに天上の悦びを恵みに行くわよ。

四つ足で私についてきなさい。

どうして興が乗らないのか、ですって?

ハッ……下らない質問。その胴体の上についてるものは飾り?

私の行動を決めるのは私よ。

それ以上に理由が必要?

アイドルだから? ファンが待っているから?

大きなステージだから気合を入れる?

はぁ……バカバカしい。

もしも私に何かを求めるのであれば、

必要なものはたったひとつ。

心からの誠意よ。

飾り気のない純粋な渇望……。

全てを捨ててまで私を求める浅ましさ……。

そう、今の貴方のように……ね。

気が変わったわ。貴方の働きに免じてステージに立ってあげる。

さぁ、ご褒美の愛の鞭よ! これが欲しかったんでしょう?

クックックック……アーッハッハッハ!!

下僕たち! 恋焦がれた女王、時子様の御前よ! 心行くまで目に焼き付けて、賛美の鳴き声を上げなさい! …よく鳴けた豚にはご褒美に愛の鞭をあげてもいいわよ!

焦らされて焦らされて極限に高まった会場のボルテージ…心地いいわ!

闇夜に咲き誇る真紅の薔薇…それがこの私、財前時子様よ!

歓声が足りないわよ、下僕ども! 養豚場の豚の方がまだマシだわ!

ステージから見下ろすこの光景…わかる? これが支配者の眺めよ

最前列で私を崇める許可をあげるわ。どの豚よりもイイ声で鳴きなさい

跪きなさい、[Producer]。ステップが一段増えるわ

慌てなくてもくれてあげるわ! 女王時子様の愛の鞭よ!!

黄金のヒール…私に相応しいわ。踏み心地はどうかしら?

扇情的なコスチュームでしょう? 私だから着こなせるのよ

もっと激しく、貪欲になりなさい! 隷属に酔いしれる豚どもよ!!

鞭が足りない? ハッ、これじゃご褒美かお仕置きかわからないわね!

気付いてる? 貴方、私の鞭がなければ生きていけない体になってるわよ

刺激のない生き方なんて退屈よ。願い下げだわ

この事務所、高さが足りないわね。引っ越しなさい

暴力的? 教養がないわね。情熱的と言うのよ

上っ面の綺麗さなんて無意味だわ。醜い本音こそが美しいのよ

苦痛と快楽は紙一重…[Producer]の体でわからせてあげるわ

主人の命令は絶対よ。肝に銘じなさい

仮面をしない理由?私の美貌を隠す意味がないからよ

アァン? 目のやり場に困る? じゃあ、土下座でもしていなさい

ヒールが気になるのなら、這いつくばって眺めていいわよ

事務所で鞭を振るうつもりはないわよ。相手は選ぶわ

今、自分がどんな目で私の鞭を見ているか…わかってるのかしら?

貴方が堕ちれば堕ちるほど、私は高みへと昇る。理想的な主従関係ね

クックック……浅ましい鳴き声ね、[Producer]。

半端な羞恥心は捨てなさい。

そうすれば、新しい世界が貴方を待っているわよ。

支配するか支配されるか。

下らない世界のルールは、たったそれだけ。

このステージは、いわば世界の縮図よ。

女王たる私の支配に狂喜し、支配されることを望む下僕たち……。

悪くはないけど、足りないわね。高さが足りない。

[Producer]、これからも私のために働きなさい。

そうすれば、ここよりももっと素晴らしい光景を見せてあげるわ。

それも特等席……この女王の足元でね!